本日のルート
屋久島一周はおよそ100km程度なのでバイクなら2時間半ぐらいで一周できるが、各地のスポットに寄って写真を撮ったりするなら4~5時間ぐらいは見ておいた方が良いだろう。
分かりやすく屋久島を東西南北で分けると、北から東はかなり栄えており、南へと下っていくと都会感は薄くなっていく。南から西へは行けば行くほどに昼間でもひんやりした空気が漂う落石いっぱいの林道をくぐることになり、西から北はおおよそ想像通りの田舎道を走る感じになる。
しかし当時はそんなこと知らないもんだから逆時計周りで一周してみっかーと気楽に走っていたらいきなり林道に突入し、許して、もう許して、と何度もヘルメットの中で呟くことになった。今回はそんなツーリングの旅を私と同じ目線で楽しんでもらおう。
最初に言っておくがこの記事を読破するのに30分以上は掛かるだろう。それを覚悟した上で読み進めて欲しい。なぜなら筆者がこの記事に費やした期間は3日を超えるのだから。
朝7時、屋久島に入港する
早朝7時頃、フェリーが港に到着するということで甲板に出てみたが雲がすんごい
暗雲たちこめすぎて先行き不安だけど下船の為に準備を整える
いよいよ屋久島に足を踏み入れるんだ!
来たぞ屋久島!目的地は未定のまま、とりあえず逆時計周りで一周してみっか
暗雲はまだ立ち込めてるけど天気予報では雨は降らないらしい
いきなり大き目の落石がお出迎え。これは踏んだら確実にコケる大きさだ
緑緑しいですな
雲の切れ間から青空が見えはじめた
うーん、屋久島って感じの景色ですなあ
逆時計周りなので右側はずっと海が見える
当然左側は山ですね
ちょっとした町に出たぞ
小学校の壁がとってもノスタルジー
天気も快方に向かいそうですな
Googleナビではあれが北端っぽい
北端には何かあるんだろうか
北端を通り過ぎたあたりで神社の案内を見つけたので戻って行ってみることに
太陽が顔を出しそうだぞ
北端までは車同士がギリギリすれ違えない道
右側は落ちたら多分死ぬ
太陽くん!君を待っていたよ!
屋久島の北の守護神「矢筈岳神社」
いまここ
マイバイクと鳥居
ただし神社まではそこそこ歩きます
濡れたアスファルトのスロープはやめえ
神社まで遠いんじゃあ
海と山がキレイだなあ
さあ、いよいよお目見えですよ
どん!ってプレハブ小屋やないかーい!
え?なにこれ?どうすればいいの?まさか身を清めよ的なアレ?屋久島焼酎の三岳が置いてあるけどもさ
お参りの仕方とか書いてあるかと思ったけど読めんっ
まさか・・・?ねえ?
あったー!私、東京から来ました!旅の安全を祈願してお祈り申し上げます。
振り返ったらプレハブがすげえ!(たまに出る千鳥ノブ風)
ちなみにiPhoneで撮影した画像はこれを最後にほぼすべて消えました。かろうじてインスタグラムにあげた写真が残ってるから後で紹介します。この前後の記事を読んでいない人のために関連記事をどうぞ。
忍び寄る不穏。西の支配者「屋久島灯台」
いやあ、初っ端から良いもん見れましたなあ
天気も良くなってきてるし今日は良い一日になりそうだ
海風が気持ち良いぞー
ちょっとした町にはガソリンスタンドもあるけど、本土と比べると20円ぐらい高いという噂。その話を知ったから昨日の夜に鹿児島で満タンまで入れておきました
民家のすぐ脇を通る道も有る
左に入ると山へ向かう道で、必ずどこかで行き止まる
右へ出る道は海側へ。こちらもどこかで行き止まる
なのでツーリングならぐるっと一周するしかありません
でもそこそこ気持ちい道じゃないですか
屋久島で初めてトンネルをくぐった気がする。もしかしてここだけ?
トンネルを抜けると右側は海
綺麗な海ですぞー!ガチャピン殿ー
田舎の村って感じですね
絶景かな絶景かな
田舎だなーと思ったらいなか浜だった
どうやらウミガメがここに卵を産みに来るらしい
言われてみれば綺麗な砂浜
ってショベルカーで作っとるんかーい
少し水溜まりはあるけど、これぐらいなら気にならないね
いやはや、すっかり晴れました
あれ?中央線が・・・消えた?
なんか道狭くない?
ねえ、道狭くなってない?
道がどんどん狭くなってきてるよ!
ちょっとちょっと!これどうなってんの!?
なんちゃって。これは西端にある屋久島灯台への道でした。
やあ、ようこそ屋久島灯台へ。驚かしてすまない。この三岳はサービスだからまず飲んで落ち着いて欲しい。
ここの灯台は少し変わった形をしていて、どことなく教会のようなロケットのような形をしてるね。この灯台の写真もいっぱいiPhoneで撮ったんだけど全部きえたよ。きれいさっぱり何も残ってないんだ。実はこの灯台の裏側にあるブロック塀に小さなハシゴが掛かっていて、そこを乗り越えると小さな神社がある。そこにもこの旅の無事をお祈りしておいたから安心してほしい。
じゃあ、南へ向かおうか。
猿、鹿、落石に危機一髪。南の蜃気楼「八幡神社」
いまここ
さあさあ、次は南へ下りますよ。
左側は落石防止のネットが掛かってる
あれ?こっちも道せまくない?
ガードレール無しのカーブは怖いんじゃあ
カーブに落葉を積もらすのはやめえ
めっちゃ天気良いのに暗すぎひん?
明暗の差が激しすぎて道が見えん
道も凸凹しとるし落葉もあれば枯れ枝も落ちとる
鬱蒼としとるなあ
道の真ん中にある落石デカすぎない?
さるうぅ。落石じゃなくて猿じゃあ
さっきの猿、バイクのこと全く避けんかったな
道は悪いし葉っぱは落ちとるし
落石注意の看板も出てるし、対向車が来たらどないしたらええんじゃ
どでかい落石が道路脇にゴロゴロ落ちとるやんけ
さるじゃあ。家族で猿じゃあ
驚いた。普通に猿おるし、猿はこっちのこと驚かないし
良い天気なんだけど、この道ぜんぜん車が通らない。一台もすれ違わない
やっぱり道が悪いから地元の人も避けてるのかな?
落石注意の看板が定期的に立ってるし
昼でもこの暗さだったら夜はどないなっとんねん
唐突に海!
うっひょ!キレイ!解放感がやばい!
道もきちんと整備されてるし気持ち良いぞ
道の先にすげえ数の落石が落ちとるけど
やっぱりさるぅ。ん?さる以外にもなんかいる
鹿だ!鹿と猿だ!ちなみに鹿は一目散に逃げ去っていきました。走り去る小鹿が見える?
さっきはすごいもん見たな。
おお!人里を示す道路上の青い看板!これが出てきたら安心だな
おいおい、また猿か?と思ったら落石。
もはや走りやすい道。ここまでくれば大丈夫ですな
まだ猿おるやんけ。しかもリーダーっぽい猿がキーキー威嚇しながら追ってきおった。足噛まれるかと思ってびびったよ
最高の眺め
ただ気持ちの良い道
そして久々の車
自分以外にも人がいるってすごい安心する
人里だー!
村に着いたぞー!
港町だ!
人がいっぱいいる!すごい!
ジャングル抜けたら小さな集落
そしてまた海
海と山と砂浜しかない
朝とは打って変わって良い天気すぎる
うわ!山やっば!
自然と山と青空と雲。なんか青春してるみたいだなー
もう少しで南側の尾之間に着くようですね
看板が小さいけど超有名な平内海中温泉。入ったし写真も撮ったけど消えた
島の南側から眺める山なみはエクセレント!
こっからバイクをフレームインさせた最高に屋久島らしい写真も撮ったんだけどなー
消えたもんは仕方がないし悔やんでても始まらないか
このあたりが屋久島の南側って言って良いかな
この辺で南の蜃気楼「八幡神社」に参拝したんだけど何も残ってないです。ごめん。八幡神社の隣にある消防団のトイレはご自由にお使い下さいってなってたから入ったんだけどメチャクチャ綺麗だよ。これから向かう空港のトイレより綺麗だった。お腹が弱い人に覚えておいて欲しい情報は以上です。
海も自然も街もある。東の楼閣「屋久島空港」
いまこのへん
気を取り直して東側に向かいましょう
こっち側の道は綺麗に舗装されてて走りやすい
屋久島ブラックっていうご当地ラーメンがあるみたいですね
こっち側からの山もキレイ
屋久島はタンカンというポンカンみたいな果物も有名らしい。真ん中のはそのモニュメント
天気の良い日にこういう道を走るとテンション上がるね
とっても立派な造りの茶屋さん
街らしさが漂って来ました
シャレた街路樹も植えられてるし
栄えた街に出たぞ!モスバーガーもある
こんな狭い道でもちゃんとした県道
裏道感があるけどそれもまた良し
屋久島にもやっぱりパチンコ屋はあるんだね
屋久島の屋久どんと言えば島民なら誰でも知っているらしい
屋久島ってラーメン屋さんが多い気がする
街jと街の間は自然がいっぱい
この辺りは街灯も少ないから夜は真っ暗だろうな
どこまでも真っすぐ続いてるような道
多少のアップダウンがジェットコースターみたいで気持ち良い
道の先に青い海が見えてきた
急にバス停やレンタカー屋さんが
屋久島空港に着いたぞ!写真右型が空港なんだけど例によって写真は残ってません
ここからはゴール地点の宮之浦港に向けてラストラン
いまこのへん
朝に降り立った宮之浦港へはあと少し
ここまで来たら突っ走るだけ
またも青い海が見えてきた
海に砂浜に山。The屋久島
そしてドラ〇えもん
小学生が歩いてるほどに都会です
屋久島の山並みはどこから見ても気持ち良い
もう少しでゴールだ
ここの道を右に曲がれば宮之浦港!実は一本通り過ぎてます
宮之浦港に着いたどー!
おまけ
お疲れさまでした。これまで読破した諸君は既に屋久島を一周したと言っても良いだろう。ここから先はホテルに泊まるでも良いし民泊地を探すでも良い。山に登るのなら登山口近くに専用の宿泊施設も充実している。私はキャンプツーリングという名目もあるため近くにあるキャンプ場に宿泊することにした。最後にそこまでの道のりも紹介しておこう。
いまここ
ここから近くのキャンプ場までバイクで5分ぐらい
到着しました
ここのキャンプ場は眺めが素晴らしいらしい
サイトはこんな感じの芝。テントを張ったら目の前は海
海!真ん中は俺
おまけのおまけ。歩いてるのも俺
以上が屋久島一周ツーリングの全景だが、ここで紹介した画像は実際に撮影した写真の3分の1ほどにしか過ぎない。また写真では伝えられない温度や空気、風、匂い、そして圧倒的だった星空は実際に行ったことのある人にしか分からないだろう。
もしこの記事をきっかけに自分も屋久島に行ってみたい!と思ったのなら迷わず行くことをおすすめする。屋久島に渡るために乗船したフェリーの中でも色んな出会いがあった。自分と同じようにバイクで日本一周をしている人もいたし、佐賀に住んでいるおばさんを訪ねてアメリカから来日し、おばさんから借りたママチャリで九州一周している女の子もいた。
キャンプ場では静岡から飛行機でやって来てレンタカーで屋久島旅行を楽しむ20代の男女のカップルもいた。屋久島では一日3000円で車を借りられるらしい。マイカーで来るのは大変だがそういう手段だってあるのだ。
屋久島にはお金で買えない価値がある。買えるものはマスターカードで。
九州一周キャンプツーリングに掛かった費用
本日のデータ
├ お昼弁当 540円
├ ビール、つまみ代 1,371円
├ キャンプ代 800円
└ 小計 2,711円
合計金額
◆高速代 21,550円
◆ガソリン代 15,429円
◆宿泊費 31,468円
◆食費 27,345円
◆その他雑費 7,538円
◆フェリー代 7,700円
■合計 111,030円