都内から片道3時間、長野県にある無料キャンプ場の陣馬形山は、標高が高くて夏でも涼しく、アルプス山脈の山並みや夜景も楽しめるため写真撮影が好きな人にもオススメのキャンプ場だ。

平成最後のGWが過ぎた2019年5月11日の土曜日。10連休が明けたタイミングならキャンプ場も空いているだろうと予想してバイクでソロキャンプしてみたぞ。

サイト写真紹介

上段サイトからの眺め

こちらは上段にあるサイトからの眺め。陣馬形山キャンプ場は上段サイトから中段、中下段、最下段サイトまでの4段構造になっている。

上段サイトの奥からの景色

上段サイトは幅が広く、奥と手前にテントを張れる。夜景を楽しみたいなら手前に張るのが良いが、一番人気なので早めに行くのがオススメ。

中段から下段サイトの写真

中段から最下段のサイト。中段と中下段はソロ~少人数向け。最下段サイトからは景色は見えないが子供が遊べるぐらいのスペースはある。この日も子供たちがフリスビーで遊んでいたが、何度か崖の下に投げこんでしまいお父さんが頑張って藪をかき分けていた。

今回はタープとポールでテント泊

今回は中段サイトの端っこに設営。アクアクエストの4×3タープでワンポール型のテントスタイルにしてみた。偶然にもお隣さんが同スタイルのソロキャンパーさん。なんだかちょっと恥ずかしいね。

上段サイトの反対側は南アルプスが見える

上段サイトの奥側に設営した場合、反対側には南アルプスの景色が広がる。これはこれで楽しめるが、地面が芝生より土の面積が多くなるのでマットやコットを持っていないと辛いかもしれない。

陣馬形山キャンプ場は5月週末から混雑状態

写真を見てもらえば分かると思うが、陣馬形山キャンプ場は5月のGW明けの週末からすでに結構混雑していた。
以下のような理由が挙げられると思うので、ゆっくり一人の時間を楽しみたいという人は平日に行くことをお薦めする。

  • ゆるキャン△に掲載されているため一部ファンから聖地とされている
  • 景色が良くて整備もされているのに無料のキャンプ場
  • 標高1,000m越えで、5月でも涼しく虫が少ない
  • トイレが新しくなり、ぼっとんから水洗トイレになった
  • 管理人が不在の為、夜騒がしくしてもあまり注意されない

特に、ゆるキャン△で紹介されてからキャンパーの民度が低くなったらしく大人数で騒いだりする人が増えてしまったようだ。

この日も3つ隣のサイトで4人組の男性がそれぞれソロ用のテントを張ってかなり広く場所取りをし、タープを立てて料理しながらアニメ談義に花を咲かせていた。それは別に良いんだが、3つ隣のサイトに聞こえてくるぐらい大きな声で話すのはなるべく控えて頂きたい。本気で。

トイレと水場はかなりキレイに整備されている

トイレは新設されてかなりキレイになっていた

こちらのトイレは最近新しくなったようだ。無料のキャンプ場でトイレが水洗。さらにトイレットペーパーまで完備されているなんて、控えめに言って最高じゃない?しかし夜中にはトイレットペーパーはすべて無くなっていた。自分用のティッシュはちゃんと持っていこう。

イスとテーブルが揃っているので雨の日にはここでゆっくり出来る

炊事場ではなく屋根付きの休憩スペースのような感じだが、こちらでガスコンロを使って料理をしていた人もいた。雨の日にはここでゆっくりするのも良いかもね。

陣馬形山荘は雨の日などの避難スペースとなっているらしい

こちらの陣馬形山荘は雨の日等の避難場所となっているようだ。この日は運よく晴天だったので使用することは無かったが、子供達のかくれんぼ場所として使われていた。

水場の写真は撮影し忘れてしまったが特に混雑している様子もなくみんなが快適に利用できていたように感じる。譲り合いの精神って美しい。

陣馬形山キャンプ場は直火不可。薪は拾えたぞ

陣馬形山キャンプ場は基本的に管理人が不在のためフリーダムな感じになってしまっているが直火は不可だ。たまに地面に焦げ跡などあったが焚火台からこぼれ落ちた炭であると信じたい。ちゃんとルールは守りましょう。キレイな芝生が燃えちゃったらみんなが困るでしょ。

薪の入手方法は車で25分ほど走ったところにあるショッピングセンターまで行くという方法もあるが、藪の中をかき分けていくと拾うこともできる。キャンプ場までの道なりにも良さそうな枯れ枝がたくさん落ちていたので、車で行くときには道中に拾っていくのも良いかも知れない。間違っても材木所から拝借しちゃダメだぞ。

藪の中を分け入ったらこれぐらいの薪は拾える
少し湿っていたので煙が多い

松ぼっくり付きの枯れ枝と倒木を折りたたみ式ノコギリと手斧で今夜の薪に。まだ乾ききっていない生木もあったので煙が多いが、焚火台の周りで乾かしつつ燃やしていけば今夜一杯は燃やし放題ぐらい楽しめる量が拾えた。

夕景、夜景、朝の景色はどれもが素晴らしい

この階段を上ると絶景が見渡せる

陣馬形山キャンプ場の奥には、これまた町の方が無償で作った階段が設置されており、この階段を上ると駒ヶ根の街並みやアルプスの絶景が見渡せる。

夕日が水田に反射して目を見張る景色だ

中央アルプスに沈んでいく夕日。この時期、陽の光が水田に反射して感動的なほど美しい写真が撮れる。三脚にキャノン砲のようなレンズを構えたカメラマンが3名ぐらい、夕日が落ちるまで撮影していた。

駒ヶ岳方面の眺め

北側、駒ケ岳方面の眺めはこんな感じ。

中川、松川方面の眺め

南側、中川・松川方面の眺め。写真左側がキャンプサイト。

夕日が落ちてからの夜景がまた幻想的で美しい
街の光と夕焼けが綺麗
中央アルプスに雪がかかっている
天気が良いと北アルプスまで見えるらしい
朝の空気はひんやりしており寒いぐらい
展望台のすぐ脇には電波塔が立っている

陣馬形山からの絶景は、言葉を並べるよりも写真の方が伝わるだろう。夕日、夜景、朝の風景がそのどれも美しく感動的だった。展望台に続く階段の隣には陣馬形山キャンプ場のシンボルともいえる電波塔が立っている。ソフトバンクの電波は辛うじて繋がるぐらいのレベルだ。

焚き火で男飯&男酒

パスタを茹でて湯煎したミートソースをぶっかける男飯
信州の麦焼酎

満足するまで写真撮影したら、ソロキャンプの楽しみである男飯と男酒の時間だ。今回の男飯は、スーパーで買ってきたパスタを茹でて、湯煎したミートソースをぶっかけただけのミートソースパスタとビール、そして長野に来たからには飲んでおきたい信州の麦焼酎。焚き火を見ながら水割りでぐびぐび飲んでたら、夜中になって急に冷え込んできた。

5月とはいえ標高が高いので夜になると気温は一桁台だ。寝袋は冬用のしっかりしたものを用意した方が良いだろう。翌朝、早くに目が覚めるも寒くて寝袋から出られなかった。チェックインやチェックアウトの時間が設定されていないので、朝ゆっくり出来るというのは素晴らしいね。

陣馬形山キャンプ場から近くのスーパーまで車で25分

キャンプ場は街から離れた山の頂上付近にあるため、近くのスーパーまでは車で25分ほど走らないといけない。一番近いのはチャオ生鮮食品館だろう。積載に余裕があるのなら高速のIC付近にはスーパーが沢山有るので買い出ししてから向かった方がゆっくり出来る。今回はバイクソロで荷物がいっぱいだった為、テント設営してから買い出しに行くことになった。

チャオ生鮮食品館のgoogleマップはこちら

おすすめの温泉は早太郎温泉こまくさの湯

陣馬形山キャンプ場の近くには日帰り温泉がいくつかあるが、その中でも個人的にオススメしたい温泉は早太郎温泉こまくさの湯。こまくさの湯は通常の入館料だと大人610円でタオルは160円で販売、ボディソープ・リンスインシャンプーが備え付きであるが、食事とセットになっている食事付入浴券を購入すると1,020円で入浴+食事が付いてくる。セットメニューは以下の5種類から選べるぞ。

  1. かき揚げそば
  2. ミニソースかつ丼
  3. 牛丼
  4. さば味噌煮定食
  5. カレーライス

今回はミニソースかつ丼を選んだが、ミニといっても十分にお腹いっぱいになるほどの量が出てきた。

食事券付き入浴券はコスパ最高だった

早太郎温泉こまくさの湯のGoogleマップはこちら

東京までの帰り道、諏訪湖SAで名物ローメンを食べる

陣馬形山キャンプ場から東京方面に帰るには中央自動車道で片道3時間ほど。甲府から飯田あたりまで直線で繋いでくれれば2時間ちょっとの距離だと思うのだが、標高3,000メートル級の南アルプス山脈が鉄壁ディフェンスをしているので諏訪湖まで迂回しなくてはいけない。

今回は諏訪湖SAから諏訪湖を眺めるだけにしておいたが、もし時間に余裕があるようなら諏訪観光してから帰るのも良いかも知れない。上諏訪の方に行けば全国屈指の湧出量を誇る温泉街を楽しめるし、お酒が好きなら諏訪市の甲州街道沿いに諏訪五蔵という5つの酒蔵が立ち並ぶ観光名所に寄り道しても良いだろう。

焼きそば風ローメンを食べたが麺が太すぎて大変だった

諏訪湖SAでは長野名物のローメンを食べてみた。ローメンは写真のような焼きそばスタイルと、ラーメンのように醤油ベースのスープに入った2つのパターンが有るらしい。食べた感想としては、とにかく麺が太くて食べるのが大変だった。次回はサービスエリアのじゃなく本場の専門店ローメンを食べてみたい。

陣馬形山キャンプ場の基本情報

名称 陣馬形山キャンプ場
住所 〒399-3801 長野県上伊那郡中川村大草1636
Googleマップ情報 クリックしたらGoogleマップが開きます
問い合わせ先 中川村役場振興課 Tel:0265-88-3001
区画数 フリーサイト 目算で25~35区画程
料金 無料
営業期間 通年営業
設備 水洗トイレ/炊事場/水道/その他(避難小屋)
備考 炊事場は10月末~4月まで冬期止水により利用不可。
冬季は除雪をしないため通行不可となる場合有。
水道は湧き水なので飲用の際は必ず煮沸してから自己責任で。
予約不可、直火禁止、ゴミ、生ゴミ、炭持ち帰り。
ルールは必ず守りましょう。
ホームページ イベント等によりキャンプ場が閉鎖されている期間などの案内がされています。
さわやか信州旅.net
https://www.nagano-tabi.net/modules/enjoy/enjoy_47068001.html
中川村観光協会
https://www.vill.nakagawa.nagano.jp/kankou

陣馬形山キャンプ場の推進運動
陣馬形山キャンプ場はみんなのマナーによって綺麗に保たれています。もしよろしければ自分の出したゴミだけでなく、ちょっと目に付いた空き缶、ビニールの切れ端、落ちている炭などを一個拾って帰って下さい。

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